エキサイティングデュエパデッキ新カード解説「ツラトゥストラは水晶と語らう」編
どうもザワさんです!
今回は2/15に発売される公式デュエパデッキ「ツラトゥストラは水晶と語らう」に収録される新規カードを解説します!
<偽神殺しのツラトゥストラ>

5マナ(火・光・闇) 5500
オラクル・セレス
クリーチャー
・ブロッカー
・このクリーチャーが出た時、または自分のターンのはじめに、相手の手札が自分のより多ければ、カードを1枚引く。その相手のマナゾーンにあるカードが自分のより多ければ、自分の山札の上から1枚目を、裏向きのままマナゾーンに置く。
・自分の手札にあるアンノウン・クリーチャーすべてに「水晶ソウル2」を、自分の手札にあるゼニス・クリーチャーすべてに「水晶ソウル3」を与える。
・各ターンに一度、このクリーチャーが離れる時、かわりに自分のマナゾーンにある裏向きのカードを2枚、表向きにしてもよい。
いいですね~!こういう驕り高ぶって最終的に滅びるタイプの悪役大好きなんですよ・・・!
アセビちゃんとはまた違った顔の良さがありますね。なんとなくMtG感を感じます(エドガー・マルコフみたいな)。
さて能力ですが、どれもなかなかおもしろいですね。
まず1つ目の能力。cipと自ターン開始時に自分と相手の手札とマナを比較し、自分が劣っていればそれぞれ補充するという能力です。そして補充されるマナは裏マナということで、後述する自分能力やデッキコンセプトにしっかりとマッチした能力になっています。
最近は光文明の通称「お前ばっかずるいぞマナ加速」や各種チャージャーが多いので最速で出すとcipでのマナ加速は期待できないかもしれませんね。その場合は他アクションを取り、水晶マナが溜まってから召喚するのも手でしょう。状況判断力が問われる、奥が深いパートナーかもしれませんね。
気を付けなければいけないのは、手札とマナをそれぞれ別のプレイヤーと比べることができない点です!どっちも使える場面は稀かもしれないですが、水晶マナが少ないうちはマナが多いプレイヤーを積極的に選びましょう!
続いて2つ目の効果、手札のアンノウン・クリーチャーに水晶ソウル2を、ゼニス・クリーチャーに水晶ソウル3を与えます。
一応水晶ソウルの説明をすると、この能力を持つクリーチャーはマナゾーンにある裏向きマナ1枚をその効果に書かれている数字分のマナとして扱い召喚することができます。
「邪神と水晶の華」以降に出てきたゼニスはまぁまぁな確率で既に水晶ソウルを持っていますが、アンノウンや過去のゼニスにそれを付与できるのはかなり特別!皆様のお手持ちのお気に入りゼニスを突っ込むだけで楽しく遊べます。
ですが個人的にはアンノウンに水晶ソウルを与える方がかなりやばいと思っていて、というのも最近出てきた水晶武装持ちのアンノウン達めちゃくちゃ強いんですよ。なのでパートナーだけじゃなく5C水晶みたいなデッキでも非常に強力に機能しそうです。
そして最後の効果に除去耐性を持っています。これを持っているか否かでパートナーとしての適正度が大きく左右されるので、ツラトゥストラはかなり恵まれていますね。
各ターンに1度という制約こそついていますが、そもそもこのクリーチャーに2回除去を使わせてる時点で十分強力なのであまり気になりません。むしろ自ターンでも発動する点はかなり面白く、シャングリラ・ファンタジアや水晶転生で自分から破壊するのも面白そうですね。
自分の除去耐性に必要な水晶マナを自ら生み出せる、こういう自己完結しているデザインを僕は大きく評価しているので超ナイスカードだと思っています。
<「祝福」の頂点 ウェディング>

12マナ(火・光・闇) 15500
ゼニス・セレス
クリーチャー
・水晶ソウル3
・ブロッカー
・スピードアタッカー
・T・ブレイカー
・このクリーチャーが召喚によって出た時、各相手は自身のクリーチャーを2体と自身の手札を2枚選びシールド化する。
・このクリーチャーが攻撃する時、各相手は自身のシールドを1つ選び、墓地に置く。
・エターナル・K
「祝」の頂 ウェディングがゼニス・セレス化した姿ですね。
本家よろしく召喚時にクリーチャーと手札を合計4枚盾送りにします。
本家と違うところは場と手札を各2枚ずつな点、そして各対戦相手に及ぶという点ですね。
デュエパにおいてこの「各相手」というテキストはあまりにも最強で、まさにフィニッシャーと言わんばかりの性能ですね。
ただし代償として、3人戦であれば割らなければならないシールドが最大8枚、4人戦だと最大12枚増えてしまいます。
無策で使うと対戦時間を長引かせる要因になりかねませんので気を付けましょう。
今回の構築デッキに入っているカードであれば、天頂秘伝ゼニス・レクイエムでワールド・ブレイカーを付与する、改造するのであればCRYMAXジャオウガや鬼ヶ覇覇覇ジャオウガなどで増えたシールドを効果で焼却するなどが良いでしょう。
まぁ一応、2つ目の能力で攻撃時に各相手のシールドを1枚ずつ焼却するので2回殴れば増えたシールド分は減らせます。これで十分かもしれませんね。
あと光のブロッカーなのでヘブンズ・ゲートからも出ますね。その場合は召喚時能力は使えませんが、スピードアタッカーですぐに攻撃時能力を使えます。5cなどでワンチャン・・・?
<偽りのコード シャーロック>

9マナ(火・光・闇) 23000
アンノウン・セレス
クリーチャー
・Q・ブレイカー
・このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは自身のクリーチャーを1体ずつ選ぶ。こうして選ばれなかったクリーチャーをすべて破壊する。
・水晶武装4:自分のマナゾーンに裏向きのカードが4枚以上あれば、自分のクリーチャーすべてに「ブロッカー」と「スピードアタッカー」と「スレイヤー」を与える。
去年のデュエパデッキの顔だったキング・ロマノフに近しい効果を持ってますね。あちらは超展開しているプレイヤーに投げると盤面は壊滅させられるものの、マナが非常に伸びてしまうという点が欠点でした。逆にその能力を悪用して自分の小型を一気にマナ送りにするみたいなこともできましたが。
こちらは破壊能力なので、シンプルに使って強いという感じですね。自分の他のクリーチャーがエターナル・Kや破壊耐性などを持っていればさらにGoodですね。
しかしエターナル・K持ちのクリーチャーをたくさん出しているときにこの子を出すと一気に水晶マナが減ってしまい水晶武装が達成できなくなってしまうかもしれないので、気を付けましょう。
その点を除けば、全体除去としてもフィニッシャーとしても高く評価できる1枚だと思います。
<偽りの希望 修羅丸「終斗」>

6マナ(光・闇) 6500
アンノウン・セレス
クリーチャー
・ブロッカー
・スレイヤー
・W・ブレイカー
・各ターン、はじめて相手のクリーチャーが出る時、そのクリーチャーはタップして出る。
すみません、流石に言わせてください。どうしてこうなった・・・。
あんまり新規のカードにネガキャンしたくないし、デュエパは懐が深いフォーマットなので評価基準はかなり緩いのですが、にしても・・・じゃない?
いやまぁ、ね?アンノウンなのでツラトゥストラで水晶ソウルを付与できる、ブロッカー兼スレイヤーで大型クリーチャーに対してプレッシャーをかけれる、各ターンなのでハヤブサマルなどのシノビも防げる・・・。
偽りの名 スコーピオ「せやな?」
背景ストーリー的にも熱いクリーチャーだし、イラストもめちゃくちゃ良いだけにすごい物足りなく感じてしまいます。
cipでクリーチャー破壊とか、そんなんでもいいから欲しかったです・・・。
使ってみたらめちゃくちゃ強いじゃん!っていう裏切りが発生することを祈ってます。ペッパーとシウバみたいにね(背景ストーリーの話です)。
<偽りの名 ダスニゼス/リーダー・水晶チャージャー>

9マナ(火・闇) 4000
アンノウン・セレス
クリーチャー
・S・トリガー
・このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を見る。その中から、コスト18以下のゼニス・クリーチャーを1体、コストを支払わずに召喚してもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く。自分のゼニス・クリーチャー1体と相手のクリーチャーを1体選ぶ。その2体をバトルさせる。その後、こうして出したクリーチャーを破壊する。
3マナ(光)
呪文
・自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それがオラクル、アンノウン、またはゼニスなら、手札に加える。
・水晶チャージャー
公開されてからすぐに話題になったカードですね。オリジナルでも見かける機会が多そうです。
効果はかなり大味で、18以下のゼニスを「召喚」できます。18以下て。何でも出るやん。
さらに踏み倒したゼニスと相手のクリーチャーでバトルをさせるで、ほぼ確定除去みたいな感じですね。
その後そのゼニスは破壊されてしまうのですが、エターナル・K持ちであれば場に残ってくれるのは嬉しいですね。
一応トップを固定すれば好きなゼニスを踏み倒せるので鬼人形ブソウや悪臭怪人ゴキーンなんかと組み合わせても面白いかもしれません。
下面もチャージャーで腐らないのがいいですね。回収の性能としては平均下くらいかな・・・とは思うものの、チャージャーの選択肢が増えるのはいいことです。
気になるのは先述した通りオリジナル環境などでも若干注目されているので、シングル価格(特に初動)が高そうだなという点。デュエパ的には「あれば面白いけど必須ではない」という評価なので使わないな~と思ったら売っちゃうのもありかもしれませんね。
<鬼面のコード デトロイト・テクノ/「水晶よ、大地より我が配下を創れ!」>

7マナ(ゼロ) 7000
アンノウン・セレス
クリーチャー
・W・ブレイカー
・このクリーチャーは、出たターン、相手プレイヤーを攻撃できる。
・スマッシュ・バースト
8マナ(ゼロ)
呪文
・S・トリガー
・自分の山札をシャッフルし、その後、上から1枚目を表向きにする。それがアンノウン・クリーチャーまたはゼニス・クリーチャーならコストを支払わずに召喚してもよい。それ以外なら、裏向きにしてマナゾーンに置く。
7コストの実質SAスマッシュ・バースト持ちなので、ほぼゼニスクラッチみたいなもんですね。ちなみにこちらはアンノウンでも踏み倒せますし、外れた場合は裏マナにできるのでもっと強いです。
おもちゃとしての性能が非常に高いですね。無色単のパートナーにお勧めです。
一瞬イカズチやアゲブロム・バイオレンスとかで連続踏み倒しや!と思ったんですが、同名カードの使用が各1回までになっているデュエパではスマッシュ・バースト持ちをアンタップさせたところで何もうま味がないので気を付けましょう。気を抜くと忘れがちなので。
<シダン教皇 バラモン/「我が言葉のみを信じるのだ!」>

6マナ(光) 5500
オラクル・セレス
クリーチャー
・ブロッカー
・このクリーチャーが出た時、相手の手札が自分のより多ければ、同じ枚数になるまでカードを引く。
4マナ(光)
呪文
・S・トリガー
・相手のマナゾーンにあるカードが自分のより多ければ、自分の山札の上から2枚を裏向きのままマナゾーンに置く。
上面はゲット・レディを内蔵しているブロッカーですね。ジジイカードすぎるんですが、能力が結構珍しかったんでデュエパ界隈ではたま~~~~に話題になってたんですよね。
なのでこの子はいいカードだと思います。
ヘブンズ・ゲートなんかで踏み倒してもいいですね。水文明が入っていないタイプのブロッカーデッキなんかで使ってみたいです。
下面もいいですね。グローリー・スノーやイーアルなんかの種類が増えました。裏マナですが。
裏マナをうまく使えるデッキなら即採用レベル、そうじゃなくても採用検討には入るくらいのカードだと思うので、集めておきたいですね。なんなら早めに再録してほしい。
このカードをうまく使えるパートナー、実はダイナボルトなんじゃないかなと思っています。マジボンバーで出せば選択肢を増やせますし、下面は4→7に繋げられるので。ぜひダイナボルト使いの方は入れてみてください。
<策士のシダン ニャハン>

2マナ(ゼロ) 2222
オラクル・セレス
クリーチャー
・G・ストライク
・このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚裏向きにしてマナゾーンに置いてもよい。
・このクリーチャーが離れた時、オラクル、アンノウン、またはゼニスを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。
これ、結構すごくないですか?!
自然文明以外の2マナブーストってぱっと思いつくのいないんで、もしかしたら初?
幻緑の双月形式とはいえ、2→4が無色で可能になったのは画期的だと思います。
まぁデッキのエンジンとして使うのであれば同型があと2~3種は欲しいですね。
いずれにしても、2マナのブーストかつ水晶マナを早期に生成できるカードが増えるのはありがたいです。さらにおまけのマナ回収も範囲が広めでいいですね。
気を付けなければいけないのは、裏向きのマナは情報を参照できないのでこのカードの効果で回収することはできません!マナに置くカードは慎重に選びましょう。
<「あれが水晶の頂点に君臨する者の玉座だ!」>

3マナ(ゼロ)
ゼニス
タマシード
・G・ストライク
・このタマシードが出た時、自分のマナゾーンにあるカードを1枚、裏向きにしてもよい。
・水晶武装4:自分のマナゾーンに裏向きのカードが4枚以上あれば、自分のマナゾーンにある裏向きのカードはすべての文明を持つ。
ツラトゥストラが発表されたときに、水晶ギミックで3色ってことは水晶武装で染色するやつ絶対入ってるだろうね~と友人と話していたのですが、入ってました。
地味ながらなかなかすごくて、クリーチャーによっては今までよりはるかにマナ効率よく出せたりします。
たとえば、今まで黒サスペンスや俺獅ライオネルなんかは水晶ソウル3を持っているので裏マナ4枚で出せる・・・と思いきや文明の支払いが必要だったので裏マナ4+文明色の最低5マナ必要でした。しかしこれがあれば理論値の4マナ出しが可能になります!
これから9マナや12マナの有色水晶ソウル持ちゼニスが増える度にありがたがられそうですね。
ただしこのカード自身はマナの総数を増やせるわけじゃないので、序盤に置くとテンポロスになりそうなのが気になります。自然が入っているデッキでマナは伸ばせるけど水晶マナが多くて色管理が難しいよ~><ってデッキで一番輝きそうですね。
<「師よ、これが私の感謝の結晶だ!」>

7マナ(闇)
呪文
・S・トリガー
・相手プレイヤー1人につき、その相手のエレメントを1つ選び、持ち主の山札の下に置く。
・各プレイヤーは自身のマナゾーンにあるカードを1枚ずつ選ぶ。自分はそれらすべてを裏向きにしてもよい。
多人数戦でめちゃくちゃ性能が上がる除去トリガーシリーズですね。去年出た封じられた真実は各プレイヤーだったので若干使う場面によっては嫌な面もあったのですが、このカードはしっかり対戦相手のみになってます。嬉しいですね。
除去としてもエレメント除去かつ山札の下送りという高性能。タマシードも触れるのは本当に偉いです。また、最近は破壊されたときに反応する効果や、破壊耐性も増えているので山札の下へ送るのは除去の中でも優秀ですね。
そして二つ目の効果。各プレイヤーが自身でマナのカードを1枚選び、それらすべてを裏向きにするかを自分(これを唱えてるプレイヤー)が選べるということですが・・・これは若干引っかかる部分がありますね。
まず相手のマナで裏向きにするカードを唱えたプレイヤーが選べない点です。なんでですかね?相手のマナを裏向きにするメリットって色つぶしとか、マナから踏み倒されそうな大型を消したりとかな気がするんですけど、それが出来ません。むしろ相手が水晶ギミックを使っていたり、ピクシー・ライフなどの無色カード回収が入っていたらうまく利用されてしまいます。
そうされないように一応裏向きにすることは任意になっていますが、これも0かALLかの二択になってます。「そのうちの好きな枚数を裏向きにする」でよくなかったですか?!?!?
なんでか知らないんですけど、微妙に使いづらくされているのが気に入らないですねぇ。まぁそのテキスト無視しても除去トリガーとして及第点はあるので闇のトリガー枠でお悩みの際は候補にどうぞ。
以上が「ツラトゥストラは水晶と語らう」の新カード解説でした!
「アセビと異世界フェアリー」が再録含め大きな話題になっているので若干霞んでいますが、こちらも十分魅力的なカードが詰まっています!
特におすすめなのは策士のシダン ニャハンです!水晶デッキだけじゃなく、無色や単色デッキにも革命をもたらしたカードだと思いますので、ぜひ持っておきたい1枚です!
あとシンプルにこのデッキ自体が無改造でも完成度が非常に高いので、これからデュエパを始めたい人にもかなりオススメできる商品です!
これからどんどん水晶ギミックも強化されていくと思うので、アップデートし続けられるのも楽しみなデッキです!
「このデッキを購入して改造してみたいけど何を入れたらいいか分からない!」という方向けの記事もございますので、あわせてご覧ください!
では、ザワさんでした~!
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